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初心者向け教材

管理人の蔵書から古文書入門者のために教材(PDFファイルになっています)を作りました。プリントしてご利用下さい。また、原稿用紙もご用意しましたので併せてご利用下さい。
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読み方の参考に音声ファイルを用意しました。機械音なので、イントネーションが間違っている部分もありますが、表示されているプレーヤーで聞くことができます。
▲で再生、〓で一時停止、■で停止です。

001 通行手形

通行手形
江戸の旅の必需品、通行手形です。関所(ここでは箱根)を通行する際に必要でした。
2行目の「上下三人」の部分には旅する人の名前が、9行目の「何右衛門」の部分には保証人(町役人や村役人など)の名前が入りました。出典「永代用文」
原文(PDF 約180KB) →解読例(PDF 約63KB)

【音声で確認】
差し上げ申す手形の事
右の者ども、このたび大坂心斎橋筋まで、まかり越し候につき、その御関所相違なく、御通し遊ばされ下さるべく候、後日のためよってくだんの如し、

002 質地証文(しっちしょうもん)

質地証文
簡単に言えば、土地を担保にした借金証文です。村方文書(地方文書)でよく見られます。江戸時代は原則、土地の売買は禁止されていたので、質に入れる形で売られていました。出典「永代用文」
原文(PDF 約201KB) →解読例(PDF 約72KB)

【音声で確認】
田地質入れ証文の事
右は我ら、先祖より持ち伝えそうろう田地のところ、このたびよんどころなく、金子入用の儀これあるに付き、貴殿方へ質地に差し入れ、金子二十両借用申すところ実正なり、

但し、来る申年五月まで、中年十三カ年の間、金三十両一分の利息割合を以て、金子有り合わせ次第、何時成るとも請け戻し申すべくそうろう、

万一、右期月に至り請け戻さずそうろうわば、流地のつもり、一同連印証文入れ置き申すところ、よってくだんのごとし、

003 奉公人請状(ほうこうにんうけじょう)

奉公人請状
これは、亀吉が某所へ奉公に出る際に書かれた承諾書です。亀吉の年季や給金、法度や家法を守ること、また、キリシタンではないこと等が書かれています。なお、例によって雛形(文例)なので、奉公の開始年月と終了年月、奉公の期間、給金、亀吉の宗旨と檀那寺の名称が記入されていません。しかし、古文書特有のくずし字や文体に慣れるにはいい資料だと思います。出典「永代用文」
原文(PDF 約602KB) →解読例(PDF 約94KB)

【音声で確認】
年季奉公人請状の事
一、この亀吉と申す者、生国よりよく存じ、慥かなる者に付き、我ら請人にあい立ち、当何年何月より来る何年何月まで、中年何年季にあい極め、貴殿方へ奉公に差し出し申すところ実正なり、

御給金何程にあい定め、則ち御渡し下され、慥かに請け取り申し候、御仕着施の儀は、夏帷子一、冬木綿布子一下さるべき御約束に御座候、

一、御公儀様御法度の儀は申すに及ばず、御家法何事に依らず、あい背かせ申す間敷候、

もし取り逃がし欠落など仕り候はば、早速当人尋ね出し、その品にあい弁え、その上御給金なる共、人代なる共、御差図次第に致すべく候、長病あい煩い候はば、早速引き請け申すべし、

猶又、年季の内御暇あい願い申す間敷候、

一、宗旨の儀は、代々何宗にて、何寺旦那に相違御座なく候、則ち寺証文請人方へ取り置き候間、御入用の節は何時にても差し出し申すべく候、

右の外、当人身分につき如何様六ヶ敷義出来候とも、我ら方へ引き受け急度埒ち明け、貴殿へ少しも御苦労掛け申す間敷候、後日のため請状よって件のごとし、

出典について

■「永代用文」
嘉永元年の刊記がある往来物です。書状や書類の雛形が多数納められています。原典では振り仮名と返り点が打ってありましたが、教材化にあたり消しました。

原稿用紙

今すぐ腕試しをしたい!という人のために原稿用紙をご用意しました。また、1行当たりの文字数が多い古文書のために、1行25字の原稿用紙も作りました。
20字×10行(PDF 約21KB) →25字×10行(PDF 約21KB)

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